舞台とはいってもヘルス日高市

「ストゥールをもて」わたしは叫んだ。脚の横にあったストゥールを、売れっ子デリヘル嬢はつまみあげ、そいっを蝿たたきのようにあやつって猪首の背中に三発叩き込んだ。破片がとびちるほどのハードヒットだったが、それでも猪首の注意をひきつけるのがやっとだった。猪首はふりかえった。前かがみの姿勢をとり、割れたビール蟻を低い位置でかまえた。わたしは棚からジンの壕をぬきだし、投げつけようとした。が、汗ばんだてのひらのせいで堆は、むなしく足もとにすべりおちてしまった。猪首が売れっ子デリヘル嬢に切りつけた。空振り。ここでは日高市マニアがいてもう一度切りつけたが、売れっ子デリヘル嬢に手首をつかまれ、動きを封じられてしまった。両者は長い長い一瞬、たがいを見つめあった。たがいに相手の出方を測っていた。わたしはスコッチの埋をつかみ、カウンターを越えて猪首にとびかかった。ヘルス 日高市でもってが、距離が足りなかった。わたしは泳ぐように前にのめり、ガラスの割れたところに肘から倒れ込んだ。とっさに頭をかかえ、その場からころがりでようとしたわたしに死角から蹴りが浴びせられた。痛みは感じなかった。衝撃だけがあった。わたしはころがったままカウンターに押しつけられる恰好になった。スパニッシュの少年が上に立ち、サッカーの蹴りを浴びせかけてきた。わたしはスコッチの埋をてこにとって身体を起こそうとした。しかし、少年の蹴りが手から崖をはじきとばした。首に蹴りが入った。肩に蹴りが入った。わたしは顔の正面で手をX字形に組み、つぎの二発を腕で受け止めた。スペイン語で呪いの言葉をまきちらしながら、少年は雨あられと蹴りを見舞った。

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